こちらミクモ探偵事務所3
その時、ちょうどいいタイミングでチャイムが鳴った。
廊下に出ていた生徒達が、続々と教室に入っていく。
恵一は心の中でガッツポーズをした。
「ほら二人ともさ、チャイム鳴ったよ」
「分かったわ。ありがとう、花形くん」
それだけ言うと、紗季は恵一の頭をひっぱたいて自分の教室に入っていった。
「なぁ、何で俺ばっかり叩かれるんだ?」
「叩きやすい頭してるからだろ」
紘哉も呆然としている恵一を置いて、教室に戻っていった。