こちらミクモ探偵事務所3

「――で、何で俺だけ呼んだんだ?」

場所は変わって芳樹の車の中。
バスは一時間に一本しか来ないらしい。

そんな現実にげっそりしながら、紘哉は車へ乗り込んだ。

「あぁ、その事ね。紘哉に色々と仕込もうと思って」

「それが勉強であることを願います」

嫌な予感しかしない。
皮肉も通じないのか、芳樹はカラカラと笑った。

「まぁ、分かる範囲だったら教えるよ」

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