こちらミクモ探偵事務所3

田んぼや畑を横目で見る紘哉。

途中、モミの木がたくさんある林も通った。

車から出たら茹でダコみたいになるんだろうか。
そんな事を考えながら、車は目的地である芳樹の家に向かっていた。

しばらくして。

「着いたよ」

芳樹は窓の外をぼーっと眺めていた紘哉に声を掛けた。
ドアを開けると、夏の熱気が一気に押し寄せてくる。

茹でダコもあながち間違っていないようだ。

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