こちらミクモ探偵事務所3

当の芳樹は階段を上がって二階へ行ってしまった。

「何なんだよ……」

紘哉は不満を言いながら、ドアを開ける。

目に入る茶色いデスク。
沢山の本が入った本棚。
茶色を基調としたソファ。
そして長テーブル。

紘哉には見慣れないものばかりだった。

「何だここ……」

彼は靴を履くと、玄関の鍵を開けた。

「玄関を改造したんだ」

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