こちらミクモ探偵事務所3

「やっぱり紘哉は炯眼の士だねぇ」

「けいがん……?」

「まぁ、いいや。私は探偵をしているんだよ」

「……!」

思わず目を丸くする。
親戚に探偵がいたとは。

そんな紘哉を見て、芳樹は軽く笑った。

「驚くのも無理ないね。現実味ないでしょ?」

「だって……本でしか……」

本でしか見たことがない。
探偵なんて都市伝説だと思っていた。

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