こちらミクモ探偵事務所3

部屋がしんと静まる。
少しすると、バタバタドテッと走る音が聞こえてきた。

ガチャとドアが開き、平然を装う芳樹。

「どうしました?」

しかし肩で息をしており、腰のあたりをさすっている。
どうやら途中で転んだらしい。

男はデスクに近寄ると、バンとデスクを叩いた。

「大変なんだよ!地球が爆発するくらい大変な事が起きた!」

「取り敢えず、落ち着いてください。地球は爆発しません」

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