こちらミクモ探偵事務所3

「でも……夏紀が……」

「こりゃあ完全に取り乱してるね」

芳樹は困ったように頭を掻いた。

「……あの、いつ頃その手紙は届いたんですか?」

紘哉は鼻を押さえながら顔を上げた。
雄太郎が驚いたように顔を向ける。

「あれ?君は誰?と言うか、いたの?」

「……」

自分で怪我を負わせときながら、彼の存在に気付いていなかったようだ。

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