こちらミクモ探偵事務所3
変な方向へ落ち込んできている。
軌道を修正するべくツッコミを入れる紘哉だが、それも無駄となった。
「ふむ……取り敢えず、今の時点で成す術は無いでしょうね」
ふと、神妙な顔をしながら芳樹が口を開いた。
彼の言葉を聞いた瞬間、雄太郎の顔色が変わる。
「そんな……それじゃあ……」
「犯人の目的は身代金です。100万を用意した時点で、また犯人から指示があるでしょう。
それを待ちましょう。いずれ接触するときは来ますから」