こちらミクモ探偵事務所3
狸ジジイ
毎朝暑さで目が覚める。
これも、夏の醍醐味といったところだろう。
しかし、今はそんな事を考えている暇ではない。
紘哉は制服に着替えると、階段を降りていった。
もちろん、ネクタイ着用だ。
事務所のドアを開けようとした途端、横の部屋から芳樹が飛び出してきた。
「朝ごはんはテーブルの上にあるから!」
「いきなりだな……」
そう言いつつ、芳樹の出ていった部屋に入る。
テーブルの上にはサンドイッチが置かれていた。