こちらミクモ探偵事務所3

「ガキじゃありません。これでも高校生ですよ」

ムスッとしながら紘哉が反論する。
しかし、狸翠は彼を訝しげに見るだけだった。

「だったら探偵じゃないな」

「探偵じゃ無いけど助手です」

「はい?」

意味が分からないと言った顔で首をかしげる。
すると、芳樹が助け船を出してきた。

「彼は私の助手です。夏休みの間だけ来てもらってるんですよ」

「なるほどねぇ」

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