こちらミクモ探偵事務所3

ぶっきらぼうに答える紘哉の頭を芳樹がはたいた。
これで叩かれるのは二度目だ。

「水を差さない。話はちゃんと聞く」

「……」

「続けても大丈夫か?」

困ったように狸翠が聞く。
芳樹は何事も無かったかのように、静かに頷いた。

「……因みに昨日、夏紀ちゃんは学校の補習に行っていたらしい」

「補習は何時までだったんですか?」

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