こちらミクモ探偵事務所3

「それにな、一応こっちには《証拠》があるんだよ」

「証拠?」

紘哉と芳樹の声が揃う。
その途端、雄太郎の顔に影が差した。

狸翠はポケットの中から三つのビニール袋を取り出す。

一つは写真。
一つは髪ゴム。
そしてもう一つは手紙だった。

それを紘哉達の目の前にあるテーブルに叩き付ける。

「今朝届いた物だそうだ」

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