こちらミクモ探偵事務所3

「『100万は用意できたか?さもないとこの娘に手を出す』……それが手紙の内容だ」

狸翠がビニール袋に入っていた手紙を読み上げた。

「これで狂言誘拐じゃ無いってのは証明されただろ?」

「……そうですね」

「オマケに、これはまだ序の口だと言うことだ。早く見付けなくちゃな」

「そうですね」

未だ呆然としている紘哉。
目を背けたい。
でも反らしてはならない。

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