こちらミクモ探偵事務所3
「夏紀は……いい娘ですよ。ただ、最近は反抗気味になってました」
「まぁ、そういう年頃だからしょうがないかと」
適当に相づちを打つ狸翠。
雄太郎も力なく頷いた。
「最近は派手になってきましたね。やっぱ高2ですから」
最近の様子を思い出しているのか、そう言う桜子の目は他のところを向いていた。
優しそうなお母さんだ。
夏紀も笑えば、彼女に似ているのだろう。
「派手ですか……因みに夏紀ちゃんが行きそうな所は?」