壊れた心、
夜、ゆいから電話が
かかってきた。
ゆいもあたしも男っぽい
性格と言いますか‥
さばさばしてて、言いたいこと
は直接ずばっと言うって感じ。
「もしもし、あゆ?」
「そやで。ゆい、久しぶり」
「久しぶり~っ」
「話ってやっぱり雄也絡み?」
「そうやなあww(笑)」
やっぱりそうですよね‥
「雄也何かやらかしたん?」
「あゆには言わなあかんっ
てずっと思っとったんやけど
黙っとってごめん」
電話の内容は簡単に言うと
こうだった。
あたしと雄也が戻ってからも、
ゆいと雄也はずっと連絡とったり
してて、二人は一緒の学校だから
放課後二人で空教室で会って
キスしたりしてたって。
雄也がゆいに、
“やっぱり好きな女1人に
するなんか無理やわ”
みたいなことを言ってたこと。
「は!?」
「ほんまごめん。あかんのは
分かっとったけど、ゆいもまだ
雄也のこと好きやったし
断れんかったんや」
「ゆいは悪くない。
言うてくれてありがと」
て感じで電話を切って、
1時過ぎてたから雄也には
明日聞こうって思って
その日は寝た。
1年3ヶ月の記念日メールは、
結局雄也からは来なかった。