壊れた心、
“今から帰る”
“分かった”
いつものように雄也はバス停で
待っててくれて、家まで送ってくれた。

「あのメール、どうゆうこと?」
「ん?そのまんま」
「いきなり何なん、意味分からん。
いろいろ自信ないってどうゆうことなん」
「もう無理かなって思った」


「あゆみは、どうしたい?」
「別れたくない」
「ま、よう考えて」

別人みたいに冷たかった。
泣いても抱きしめてくれることも、
キスしてくれることもなかった。

きっと、あたしが今雄也に何言ったって
前みたいには戻れない。
そう思った。
さよならするしかなかった。
本当は別れたくなんかなかった。
ずっと一緒に居たかった。
本気でこれからも一緒って思ってた。



もし、あの時あたしが素直に
なっていれば
強がらないでどんなに
かっこ悪くても
「別れたくない」
って言い張ってたらあたしは
あなたの隣に居れましたか?

あんなことせずに済みましたか?

こんなに毎日泣くことには
ならなかったですか?


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