いつか、永遠の先で。
何より都央国のことを考える楊は、騎士としての役割を果たしたかった。
それが使命だと心得ていた。
だから後継ぎである蓮がいつまでもこんな態度をとることが好ましくなかった。
そして何百年かけて築いた都央との関係を崩すわけにはいかないと強くおもっていた。
それをわかっているけどそれでも真凛はいいと言う。
清公と都央の関係、清公一族の頑張り、皆が認めいたから。
「いいのよ。蓮と私は兄弟同然でそだってきたのだから、今更よ?
それに蓮に姫を付けられると嫌味にしか聞こえませんわ!」
「なッ!」
蓮を見て笑う真凛を焦ったように睨みつける蓮。
そんな二人を呆れ顔でみてた楊は「わかりました。」と観念した。
そして最後に「以後気を付けるように!」と蓮に人差し指を突き付けて強く言い部屋を出て行った。