いつか、永遠の先で。
「ほんと、うるさい。」
愚痴をこぼす蓮と笑いが止まらない真凛。
蓮はそんな真凛をもう一度にらみつけてから諦めたようにため息をついた。
「あんまり楊を心配させたらだめだよ?」
「…」
「あ!そうだ!お父様はなんておっしゃられていたの?」
真凛は思い出したように、蓮がこの部屋にきた本当の理由である伝言を聞く。
二人になれば表の顔はなくなり素になる。
蓮は真凛の
真凛は蓮の
隣が唯一、心が落ち着く場所だったから。
「あぁ、大広間で明日の朝、話があるって。」
素っ気なく答えた蓮。
二人っきりのへや、
真凛との距離はわずか。