いつか、永遠の先で。


手を伸ばし真凛に触れようとする自分を抑えてこぶしを強く握ることしかできない。



蓮だってもう子供じゃないんだ。




身分と立場を理解し、けして真凛をそんな対象に見てはいけないこと頭ではわかっていた。




だけど心に秘めた切ない想いを今も止められないでいる…。



「なにかしら!?大広間ってことは朝食もね!」



「あぁ」



大広間は二つあり、一つはパティーなど大勢が集まる時に使う。



明日真凛がよばれている方は親しい人だけで食事をしながら話をしたりする。



「久しぶりだから楽しみ!蓮!明日の服、選んでくれる!?」



蓮の心境なんてこれっぽちも知らない真凛は顔の前で手を合わせしゃぎながら話を続ける。




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