悪魔の花嫁
葉弥の疲労した身体がだいぶ落ち着きを取り戻したと同時に、気持ちも少し、冷静になったのか、呼吸も整っていた。
ただ、表情は暗く、自分の身体を守るように膝を抱えて座っていた。
いつもと違うその様子に二人は怪訝な顔をする。
「どうしたのかしら・・・。」
丁度、葉弥の裸事件の時、二人は天に戻って現世にいなかったから葉弥の今の現状を知らない。
心配そうに葉弥の様子を伺っていると、屋上のドアがギィっと鈍い音を立てた。
その音に葉弥の身体がビクリと揺れる。
開いたドアからは柄の悪い不良らしき男子生徒がゾロゾロと5人、入って来た。
ドアの傍にいた葉弥に彼等はすぐに気が付く。
「あれーー、こいつ、裸の写メの女じゃん」
1人の男子生徒の言葉に葉弥の瞳が恐怖で揺れた。
男達が葉弥を囲む。
「かわいいじゃん」
「あの、写真見たよー、中々良かったぜ」
「おいおい、裸?何の話だ?」
「こいつさー、全裸にされて写真撮られてんの、後輩にこいつと同じクラスの奴がい
んだよ!写メで送られてきてさー。」
そう言って男は携帯を取り出し他の奴らに見せ始めた。
「だいたーん」「恥ずかしーー」っと携帯を覗き込みながら男達が辱める。
今、目の前で行われている行為に、葉弥の顔が険しく歪む。
恥ずかしくて、男達を掻き分けるようにその場を走り出した。
誰もいない所に立ち去りたかった。
が、男達に細いその腕を掴まれる。
「きゃっ・・」
反動で身体が倒れていくのを、ゆっくりと感じた。
ただ、表情は暗く、自分の身体を守るように膝を抱えて座っていた。
いつもと違うその様子に二人は怪訝な顔をする。
「どうしたのかしら・・・。」
丁度、葉弥の裸事件の時、二人は天に戻って現世にいなかったから葉弥の今の現状を知らない。
心配そうに葉弥の様子を伺っていると、屋上のドアがギィっと鈍い音を立てた。
その音に葉弥の身体がビクリと揺れる。
開いたドアからは柄の悪い不良らしき男子生徒がゾロゾロと5人、入って来た。
ドアの傍にいた葉弥に彼等はすぐに気が付く。
「あれーー、こいつ、裸の写メの女じゃん」
1人の男子生徒の言葉に葉弥の瞳が恐怖で揺れた。
男達が葉弥を囲む。
「かわいいじゃん」
「あの、写真見たよー、中々良かったぜ」
「おいおい、裸?何の話だ?」
「こいつさー、全裸にされて写真撮られてんの、後輩にこいつと同じクラスの奴がい
んだよ!写メで送られてきてさー。」
そう言って男は携帯を取り出し他の奴らに見せ始めた。
「だいたーん」「恥ずかしーー」っと携帯を覗き込みながら男達が辱める。
今、目の前で行われている行為に、葉弥の顔が険しく歪む。
恥ずかしくて、男達を掻き分けるようにその場を走り出した。
誰もいない所に立ち去りたかった。
が、男達に細いその腕を掴まれる。
「きゃっ・・」
反動で身体が倒れていくのを、ゆっくりと感じた。