悪魔の花嫁
痛い、身体中が痛い。
私、死んだ・・?。
頬で冷たい地面を感じながら、葉弥がそう、思った時、目の前一面が真っ白になり、バッと黒い羽が飛び散った。
羽がふわふわと舞い上がってとても綺麗。
葉弥は、天国だ・・と思いながら、微笑んでその羽を見ていた。
すると羽の間から人影が現れる。
天使?
でも、見た事のある姿。どこだろう・・、虚ろな意識の中を探す。
そうそう、病院で泣いていた男の子だ・・・。
葉弥は近付いてくる男の子に最後の力を振り絞って手を伸ばす。
身体が動かないから、その手は彼が屈み込むまで届かなかった。
震える手が触れた頬は涙で濡れて冷たい。
「愛士・・・・君・・、お友達に・・・・、会えなかった・・の・・?」
ボロボロと涙をこぼす愛士に精一杯に出される声。覚えててくれた名前。
愛士は頬に触れる白い手を上から包むと自分の唇へと導く。
愛しくその手にキスを落とした。
「葉弥。生きろ!!あんな、奴らに負けるな・・!!!」
愛士の言葉に葉弥は目を見開く。
二人、見つめあった。
自分の事のように泣きじゃくる少年に、少女は苦笑した。
「うん・・、ありがとう。」
そう言うと、葉弥の意識は途絶える。
その眠る姿はたとえ血で汚れていても美しかった。
愛士は握る小さな手を優しく地面に置いた。
私、死んだ・・?。
頬で冷たい地面を感じながら、葉弥がそう、思った時、目の前一面が真っ白になり、バッと黒い羽が飛び散った。
羽がふわふわと舞い上がってとても綺麗。
葉弥は、天国だ・・と思いながら、微笑んでその羽を見ていた。
すると羽の間から人影が現れる。
天使?
でも、見た事のある姿。どこだろう・・、虚ろな意識の中を探す。
そうそう、病院で泣いていた男の子だ・・・。
葉弥は近付いてくる男の子に最後の力を振り絞って手を伸ばす。
身体が動かないから、その手は彼が屈み込むまで届かなかった。
震える手が触れた頬は涙で濡れて冷たい。
「愛士・・・・君・・、お友達に・・・・、会えなかった・・の・・?」
ボロボロと涙をこぼす愛士に精一杯に出される声。覚えててくれた名前。
愛士は頬に触れる白い手を上から包むと自分の唇へと導く。
愛しくその手にキスを落とした。
「葉弥。生きろ!!あんな、奴らに負けるな・・!!!」
愛士の言葉に葉弥は目を見開く。
二人、見つめあった。
自分の事のように泣きじゃくる少年に、少女は苦笑した。
「うん・・、ありがとう。」
そう言うと、葉弥の意識は途絶える。
その眠る姿はたとえ血で汚れていても美しかった。
愛士は握る小さな手を優しく地面に置いた。