ココロ感じて
プロローグ
僕は一匹狼で、誰とも関わろうとはしなかった。
そのせいか、いつも僕の周りには誰もいない状態だった。
そんなこと、僕は別に気にも留めていなかったが、親は特別心配していたようだった。
家に帰ると、毎日のように「今日は誰と話したの?誰と遊んだの?」としつこく訊いてきた。
はっきり言ってうざったかった。
てきとうに返事を返し、親とも関わらないようにした。
いつの間にか僕の周りに人は寄り付かなくなった。
僕にとっては好都合なことだった。
僕の人生は僕が自分で決める。そう感じていたのはいつからだったか。
もの心ついたときにはもう、決めていたのかもしれない。
たまに僕が分からなくなる。
そんな時は胸の奥底に訊いてみる。
「僕は一体何のために此処に存在しているのだろう」
すると答えが返ってくる。
「今を過ごしていけば、いずれ分かることになるだろう」
僕のココロはいつも正しい答えを出してくれる。
間違った答を出したことは一度もない。
僕が独りっきりなのもココロがそう教えてくれたからだ。
絶対に間違ったことは犯さないんだ。
そう信じて僕は歩き続けた。
今までも。
これから先もずっと――。
そのせいか、いつも僕の周りには誰もいない状態だった。
そんなこと、僕は別に気にも留めていなかったが、親は特別心配していたようだった。
家に帰ると、毎日のように「今日は誰と話したの?誰と遊んだの?」としつこく訊いてきた。
はっきり言ってうざったかった。
てきとうに返事を返し、親とも関わらないようにした。
いつの間にか僕の周りに人は寄り付かなくなった。
僕にとっては好都合なことだった。
僕の人生は僕が自分で決める。そう感じていたのはいつからだったか。
もの心ついたときにはもう、決めていたのかもしれない。
たまに僕が分からなくなる。
そんな時は胸の奥底に訊いてみる。
「僕は一体何のために此処に存在しているのだろう」
すると答えが返ってくる。
「今を過ごしていけば、いずれ分かることになるだろう」
僕のココロはいつも正しい答えを出してくれる。
間違った答を出したことは一度もない。
僕が独りっきりなのもココロがそう教えてくれたからだ。
絶対に間違ったことは犯さないんだ。
そう信じて僕は歩き続けた。
今までも。
これから先もずっと――。