彼はスター


アンコールを2回してライブは終わった。


あたしも竜もテンション上がって、楽屋に向かった。


ちょっと間近で見たくなっちゃって。


スタッフの数も全然違う。当たり前か。


廊下にいたら、翔が出てきた。

汗がキラキラしている。


「来てくれてありがとう。」
と言うと、翔はあたしと握手をしてそのまま抱き寄せた。
ハグっていうの?外国人みたい。

キャーーーーーー。

心の中で叫んだ。


隣の竜には握手の後、肩をポンポンってしただけ。



「打ち上げ来れるでしょう?」


翔が言う。


「今日は帰ります。」


「えー!絶対来ると思ってたのに。じゃあ、携帯のアドレス教えて。」

といってあたしの左手を掴んだ。


「オレ美緒ちゃんのファンなんだ。」

といってアドレス交換した。








帰り竜が
「なんかキャバ嬢みたいな奴だな。」って言った。






< 9 / 42 >

この作品をシェア

pagetop