彼はスター
アンコールを2回してライブは終わった。
あたしも竜もテンション上がって、楽屋に向かった。
ちょっと間近で見たくなっちゃって。
スタッフの数も全然違う。当たり前か。
廊下にいたら、翔が出てきた。
汗がキラキラしている。
「来てくれてありがとう。」
と言うと、翔はあたしと握手をしてそのまま抱き寄せた。
ハグっていうの?外国人みたい。
キャーーーーーー。
心の中で叫んだ。
隣の竜には握手の後、肩をポンポンってしただけ。
「打ち上げ来れるでしょう?」
翔が言う。
「今日は帰ります。」
「えー!絶対来ると思ってたのに。じゃあ、携帯のアドレス教えて。」
といってあたしの左手を掴んだ。
「オレ美緒ちゃんのファンなんだ。」
といってアドレス交換した。
帰り竜が
「なんかキャバ嬢みたいな奴だな。」って言った。