HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~
「ケイ、お待たせ!」


私はデザートショップに入ってケイに手を振った。


私の気持ちがバレないように一生懸命笑って‥。


「早かったな。もっとゆっくり見てくれば良かったのに。」


私の気持ちに全く気付いていない様子の“ケイ様”はニコッと笑いながら言った。


「ハル、ハワイアンジュエリー気に入っただろ?」


ケイがテーブルの上に置かれた箱を持って立ち上がった。


「‥うん、すっごく可愛かった。」


私、上手に笑えてるかな‥。


私はひきつりそうな頬を押さえながら言った。


「ありがとな。助かったよ。」


私がケイにジュエリーの紙袋を渡すと、ケイは私に白い箱を手渡した。
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