HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~
ホテルに戻った私達は、私の部屋でケーキを食べることにした。


「私、ハワイのコーヒー気に入っちゃった。いっぱい買って帰ろうかな。」


私がワクワクしながらコーヒーを入れていると、ソファーに座っていたケイが笑いながら言った。


「そうだと思って昨日の空き時間のときに大量に買っておいた。」


「マンションで飲もうな」と言って優しく笑うケイ。


‥あんな素敵なハワイアンジュエリーをあげたい人がいるなら‥そんな顔、私に見せないでよ‥。


‥私は泣きたい気持ちを抑えて、ケーキの箱を開けた。


「‥うわぁ!美味しそう!大きい!!」


たっぷりのクリームとイチゴが飾ってある、大きなチーズケーキ。


ハワイの食べ物はビックサイズで毎回びっくりしちゃう。


「うまそうだろ?‥ハル、ちゃんと誕生日祝ってあげれなくてゴメンな‥。」


ケイが急に申し訳なさそうに言った。


「え?ケイはちゃんとケーキ用意してくれたじゃん。私はそれだけで充分嬉しかったよ?」


私が笑いながら答えると、ケイは真面目な顔して「ハル、ここに座って」と言って、私をケイの隣に座らせた。
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