HAPPINESS！～幼なじみはアイドル～

「はい。社会人一年目の誕生日、おめでとう。」


ケイが私の手の上に小さな箱を置いた。


それは‥さっき包装されたばかりの‥ピンキーリングだった。


「‥え？これ、誰かへのプレゼントでしょ？」


私が目を丸くすると、ケイが不思議そうな顔をした。


「だから、ハルの誕生日プレゼントだよ。かなり遅くなっちゃったけどな。」


頭の機能が完全にフリーズしてる私を見て、ケイがガサガサと包装を外してケースの中からピンキーリングを取り出した。


「お、可愛いの選んだな。え～っと‥左手出して、左手。」


まだ状況が把握できてない私の代わりに、ケイが私の左手の小指にリングをつけてくれた。