HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~
「ケイ、おやすみ。」


私がそう言って、電気を消そうとしたとき。


「‥ハル‥。」


急に名前を呼ばれて驚いてケイを見ると、ケイは変わらずスヤスヤ寝ていた。


「‥寝言かな。」


改めて電気を消そうとすると、またケイの寝言が聞こえた。


「ハル‥いつも側にいてくれて‥ありがとな‥。」


「ケイ‥。」


私はそっとケイの顔をのぞき込んだ。


いつか‥私の想いが伝わるといいな‥。


私がケイの頬にキスをしようとした、その瞬間。


ケイが顔を向けてきたせいで、唇にキスをしてしまった私。


うわっ、どうしよ!!


思わぬハプニングに驚いた私はケイから離れようとしたのに、寝ぼけたケイの手が私の腕を掴んだ。
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