HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~
「ねぇねぇ、慶太くんのマネージャーさん?」


ケイが監督と打ち合わせをしているとき、ふんわりとまるで妖精のように横沢 愛莉が私の顔をのぞき込んできた。


「あ、愛莉さんっ!」


「相原さんって慶太くんの“幼なじみ”なんですってね。」


突然の登場に私が驚いて目を丸くしていると、横沢 愛莉がクスクス笑いながら言った。


「え?」


「慶太くんが教えてくれたの。」


私達が幼なじみと言うことは、【happiness 】のメンバーと須藤さんしか知らないはず‥。


そして、変な週刊誌に騒がれたくないから秘密にしようって約束した。


私が困惑していると、横沢 愛莉は純真無垢な笑顔で話を続けた。


「しかも、小学校のときは慶太くんのこと”ケイ様“って呼んでたんでしょ?まるで“召し使い”だよねぇ。」


ケラケラ笑う横沢 愛莉を見て、私は怒りと恥ずかしさで顔が赤くなっていた。


それはもう、ケイしか知らないこと‥。


私の一番恥ずかしい過去。
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