HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~
「私、ケイにひどいことを言ってしまったし‥隠していた自分の想いも伝えてしまいました‥。もう合わせる顔がありません。」


私が俯くと、二宮さんが口を開いた。


「お相手の方は、春奈さんに伝えたいことがあるから連絡してくるんだと思います。待っている人がいるのなら、会いに行かないと‥後悔することになりますよ?」


「二宮さん‥。」


「また是非いらしてくださいね?今度はおいしいカクテルを作ります。」


ニッコリ笑う二宮さんは、私の後ろに立って私の荷物を持った。


「お節介ですみません。でも、大切な人にこれ以上心配を掛けてはいけません。」


私は‥黙って席を立った。
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