HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~
「春奈ちゃん、慶太には俺がここに春奈ちゃんを連れてきたことを連絡してある。きちんと二人で話し合うんだよ?」


須藤さんはグラスを持って、まるで乾杯するようにグラスを掲げた。


‥ケイと今さら話し合うなんて‥。


私は俯いたまま、二宮さんから荷物を受け取った。


「またのお越しをお待ちしております。」


二宮さんがお店のドアを開けると‥。


そこには帽子を深く被ったケイが立っていた。


「‥ケイ?」


ケイ‥来てくれたの‥?


「‥帰るぞ、ハル。」


ケイは私の腕をグッと掴んで歩き出した。
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