HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~
「すみませんでした!」


もう一度頭を下げると、さっきまで笑っていた長谷川 亮が物凄く冷めた目付きで私を見ていた。


こ、怖い‥どうしよう。


「‥キミ、【happiness 】のスタッフなの?」


「‥はい。」


私が恐る恐る答えると、長谷川 亮の手が私の胸元に伸びた。


「‥きゃっ!」


私が小さく声をあげてからよく見ると、長谷川 亮は私の首から下げてる身分証を手に取っていた。


「‥さっきから可愛い声出して、俺のこと誘ってんの?‥春奈ちゃん?」


長谷川 亮が「ふっ」と笑って私の耳元で囁いた。
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