HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~
私は用事が終わると、すぐにメンバーのいる楽屋に戻った。


「‥ケイ。私、長谷川 亮に会っちゃった‥。」


「おまえ、なんか変なこと言われたり、なんかされてないだろうな?」


雑誌を読んでいたケイが立ち上がって、心配そうに私の肩に触れた。


「‥名前を覚えられたくらいで、後は特に何も‥。」


頬にキスされたことは内緒にした方がイイよね‥。


「春奈ちゃん、マジでアイツは気を付けた方がイイよ。」


祐希くんも心配そうに私を見た。


「慶太を潰そうとアレコレ仕掛けてくるからな‥。」


海斗くんもそう呟いて、小さくため息をついた。


「‥とにかく、アイツにはもう近付くな。イイな?」


「うん‥。」


みんなが言うほど、そんなに怖そうな感じじゃなかったけど‥私は黙って頷いた。
< 170 / 357 >

この作品をシェア

pagetop