HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~
そして、早朝。


荷物の少ない私達は、ササッとホテルのチェックアウトをして首里城に向かった。


「朝早いと人通りも少なくて、それに清々しいな。」


「ん~っ」と背伸びをするケイ。


毎日仕事詰めで忙しいケイは、このゆったりとした時間を楽しんでいるようだった。


この2日間は天気にも恵まれて、沖縄の青い空と白い雲がとてもキレイで‥。


仕事のこともすっかり忘れてリフレッシュできた。


首里城を見て歩いて、まだ少し時間があった私達は辺りを散歩することにした。


ケイと手を繋いで歩けるのも、あと少しだな‥。


そんなことを考えていたら、私は寂しい気持ちでいっぱいになった。


「ん?なぁ、あれって教会だよな?ちょっと行ってみようぜ?」


「え?ケイ?」


ケイは私の手を引いてスタスタと歩き出した。


少し歩くと、緑に囲まれた真っ白な教会が姿を現した。
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