HAPPINESS！～幼なじみはアイドル～

「はい、胸を張って前を向いて歩く！」


ケイの指示通り、腕を組んだ私達はゆっくりとヴァージン・ロードを歩いた。


祭壇の前に着くと、ケイが静かに話し始めた。


「‥汝、青木 慶太は相原 春奈を妻とし、良き時も悪き時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを誓いますか？」


‥ケイ？


私はスラスラと誓いの言葉を話すケイを不思議そうに見つめた。


「前に新郎役やったことがあるんだ。」


ケイは軽くウィンクすると、また前を向いて「はい、誓います。」と言った。


「汝、相原 春奈は、青木 慶太を夫とし、良き時も悪き時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、夫を想い、夫のみに添うことを誓いますか？」


ケイが私を見つめる。


「ハル？」


「‥はい、誓います。」


私がそう答えると、ケイの唇が優しく私の唇と重なった。