HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~
「ここで指輪の交換といきたいところなんだけど‥俺、ペアリングとか付けれないから‥。」


そう言って、ケイは腕時計を私の左の手首に付けてくれた。


「‥ケイ、これって。」


「うん、俺とお揃い。」


それは、ケイのお気に入りの腕時計とペアのものだった。


「ハル‥これからも俺と同じ”時“を過ごして欲しい。‥まだ結婚はできないけど‥必ずハルにプロポーズする。それまで待っててくれるか‥?」


いつもは自信たっぷりのケイが、不安そうに私の顔をのぞき込む。


ポロポロと溢れる私の涙を見て、さらに不安そうに顔を歪めるケイ。


「ケイ‥ありがとう。私はケイが全てだから‥ケイを信じて待つよ。」


私はそう言って、ケイの胸に顔を埋めた。


「ケイ、私‥幸せだよ。だって‥ずっとケイの側にいれるんだもん。」


「‥ハル‥愛してる。これからもずっと。」


ケイが優しく私を抱き締めた。
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