HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~
ケイが私の顔を引き寄せて唇を重ねる。


「‥んんっ。」


ケイの吸い付くような激しいキスに私の甘い吐息が漏れた‥そのとき。


突然、眩しいフラッシュが私達を包んだ。


「‥しまった!」


ケイが慌てて車から降りると、一台の車が猛スピードで走り去った。


「‥ウソだろ?なんでアイツが‥?」


ケイはそう呟くと、私の手を引いて急いでマンションの部屋に向かった。


「ケイ‥どうしよう‥。」


居たたまれない不安に、私は足がガクガク震えていた。


「ハル、大丈夫だから。何も心配しなくていい。少し休んでて。」


ケイは落ち着いた様子で私をソファーに座らせ、携帯を持って自分の部屋に向かった。
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