HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~
‥ケイの匂いがする。


ケイ‥ケイの側にいたい‥ケイと一緒にいたいよ‥。


私はその場に泣き崩れた。


自分で決めたことなのに‥どうしてこんなに悲しいの?


どうして涙が‥止まらないの‥?


‥胸が苦しいよ‥ケイ‥。


そのまま何時間が経ったのか‥ケイのジャケットを抱きしめたまま‥私は座り込んでいた。


「‥春奈ちゃん?」


急に部屋が明るくなって、聞き覚えのある声がした。


「‥須藤さん‥。」


「大丈夫かい?」


須藤さんがスーパーの袋を置いて、私の側にきた。
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