HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~
「‥松木さん?」


ゆっくりドアを開けると、バーテンダーの格好にジャケットを羽織った松木さんが立っていた。


「‥中に入っても大丈夫か?この格好だと目立ってしまう。」


「は、はい!どうぞ!」


私は緊張してガチガチになったまま、松木さんを部屋の中に通した。


松木さんってカッコいいんだけど、ちょっと怖いんだよなぁ‥。


「はい、二宮からの預かりもの。」


松木さんはそう言って私に紙袋を手渡した。


「本当は二宮も一緒に届けるはずだったんだけど。店は混むし、アイツは運転できないしで結局俺一人ってわけ。あんたのために焼いたんだとさ。」


私は紙袋の中を見てみた。
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