HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~
興奮している私と対称的に、松木さんが冷静に言った。


「全力で守りたい女を守れないような男が国民的アイドルでいいのか?ファンや世間がどう思うかはアイツ次第じゃないのか?」


松木さんはお皿にアップルパイをのせて置いた。


「俺には、あんたが一方的にアイツを切り捨てて、一人で勝手に泣き寝入りしているようにしか見えねぇな。」


グッと私に突き刺さる松木さんの視線は‥さっきよりも不思議と優しく感じた。


「‥松木さんはどうなんですか?に、二宮さんとのこと。」


私は松木さんの鋭い目にビクビクしながら聞いてみた。


「‥痛いとこ突くね、あんた。」


松木さんは「ふっ」と鼻で笑った。


「‥何があっても守るよ、アイツのことは。例え、アイツが他の男に惚れてても‥な。」
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