HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~
「‥もしもし?」


「このバカハルがっ!!やっと出やがった!!」


携帯を耳元から離したくなるくらいの怒鳴り声。


‥でも私は嬉しくて‥嬉しくて‥。


涙が一粒、頬に流れていった。


「どれだけ心配したと思ってるんだ!?一人で勝手に決めやがって!!ハルのくせに生意気なんだよ!!」


「‥ゴメン‥ケイ‥。」


「な、泣くなよ!?まるで俺が悪いみたいだろ!?」


「ゴメン‥ゴメンね‥ケイ。‥ホット・ワイン、ありがとう‥とっても美味しかったよ‥。」


私は声をあげて泣いた。


‥まるで子どもの頃に戻ったように。
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