HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~
「ハル‥俺のいないところで泣くなよ‥。俺のところに戻って来いよ。」


ケイの優しさが心に染みてくる。


でも‥。


「‥ゴメン、ケイ‥。ケイのマンションには戻らない‥。」


「‥おまえっ、まだそんなこと!?」


「‥私、自分のやりたい仕事見つけて、きちんと働く。今度こそ採用試験に受かってみせる。」


「ハル‥。」


私はさっき、ホット・ワインとアップルパイを食べながら考えたことをケイに話した。


「私、思ったの‥なんであんなに採用試験で不合格だったのかって‥。どれも本当にやりたい仕事って程じゃなかったから‥熱意がなかったからだったんじゃないかって。」


ケイは黙って私の話を聞いていた。
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