HAPPINESS！～幼なじみはアイドル～

「大丈夫、今日はお客様がいらっしゃらないから気にしないで。そのままでいたら風邪を引きますよ？」


「‥ありがとうございます。」


私はどうしようもできない自分の姿をもう一度見てから、お言葉に甘えさせてもらうことにした。


「うわぁ‥素敵ですねぇ‥。」


ゲストハウスの内装も真っ白で、そこにオレンジ色の優しい照明が映えていた。


その照明も可愛らしい花の形をしていて、床は大理石の作りだった。


「はい、タオルをどうぞ。‥ゲストハウスは新郎新婦にとって一生に一度の大切な日を過ごす場所。心に残る場所にしたくて‥この内装にしたんです。」


メガネの女性が優しく微笑んだ。


「ありがとうございます‥えっと‥。」


「あっ、私はリリーベル迎賓館のオーナー兼主任の坂上と言います。」


そう言って坂上さんは私に名刺をくれた。