HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~
「ちなみに及川さんは着付けとフラワーアレンジメントのスペシャリストよ。」
坂上さんが私の髪を触りながら言った。
「坂上さんは髪のセットもできるんですか!?」
私が驚いて声を掛けると、坂上さんは少し恥ずかしそうに話をしてくれた。
「‥私ね、もともとは美容師だったのよ。まだ駆け出しの頃、大好きだった叔父が病に倒れて‥。“幸恵”って名前もその叔父がつけてくれたのよ。」
私は黙って、坂上さんの話に耳を傾けた。
「叔父はそこのチャペルがきちんとした教会だった時に牧師をしていたの。でも、病が重くなって教会を取り壊すことになってしまって‥。」
坂上さんが少し悲しそうに笑った。
「叔父とあの教会が大好きだった私は、”あの建物を買ってチャペルにするから壊さないで!“ってお願いしたの。もちろん“神への冒涜になるんじゃないか”って反対した信者さんもいたけど‥。」
一呼吸おいて、坂上さんが話を続けた。
坂上さんが私の髪を触りながら言った。
「坂上さんは髪のセットもできるんですか!?」
私が驚いて声を掛けると、坂上さんは少し恥ずかしそうに話をしてくれた。
「‥私ね、もともとは美容師だったのよ。まだ駆け出しの頃、大好きだった叔父が病に倒れて‥。“幸恵”って名前もその叔父がつけてくれたのよ。」
私は黙って、坂上さんの話に耳を傾けた。
「叔父はそこのチャペルがきちんとした教会だった時に牧師をしていたの。でも、病が重くなって教会を取り壊すことになってしまって‥。」
坂上さんが少し悲しそうに笑った。
「叔父とあの教会が大好きだった私は、”あの建物を買ってチャペルにするから壊さないで!“ってお願いしたの。もちろん“神への冒涜になるんじゃないか”って反対した信者さんもいたけど‥。」
一呼吸おいて、坂上さんが話を続けた。