HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~
「まだまだ覚えることはたくさんあるんだけど‥今週末の結婚式から先輩に付いて仕事することになって。緊張するけど、精一杯頑張ろうと思ってる。」


私が笑顔でそう答えると、なっちゃんは安心したみたいだった。


「慶太も心配してたから‥春奈が元気そうでよかった。」


「‥ケイが?」


「悠哉に電話がよく掛かってくるんだ。“菜摘、ハルに会ったか?””アイツどうしてるかわかるか?“ってね。まるで“父親”だね。」


なっちゃんがクスクスと笑った。


「ケイったら‥。」


私は嬉しさと恥ずかしさで顔が熱くなった。


「ねぇ、 春奈が勤めてるところって”リリーベル迎賓館“だよね?」


「うん、そうだよ。」


注文していたカクテルが静かにコースターの上に置かれた。
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