HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~
「サトシくん、このカクテルで春奈さんのウェディングプランナーとしての成功をお祝いしたんでしょ?」


二宮さんが松木さんの顔をのぞき込んだ。


「な、別にそんなんじゃ‥。今日は珍しく”泣き顔“じゃなくて笑顔だったからな。なんだ、その‥まあそんな感じだ。」


松木さんはそう言うと、少しだけ顔を赤くして厨房の方へ行ってしまった。


「サトシくんね、春奈さんのことを心配してたから‥今日は春奈さんの笑顔が見れて嬉しかったみたい。春奈さん、ステキな結婚式になって良かったですね。」


「‥桃香!余計なこと言わなくてイイから、こっち手伝え!」


厨房の方から松木さんの声が響いた。


「はーい!じゃあ私達は厨房の片付けしてるから、ゆっくりしていって下さいね。」


二宮さんはそう言って、松木さんの方へ行ってしまった。


「‥ハル、いつも泣いてたのか?」


隣で黙りこんでいたケイが口を開いた。
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