HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~
「ハルがいなくなってから基本外食だから、冷蔵庫に何も入ってねーの。」


ケイは笑いながら、買ってきた飲み物や食料を冷蔵庫に入れた。


「ビール、飲む?」


「うん、ありがと。」


私はケイから缶ビールを受け取ってソファーに座った。


ケイは着ていたスーツの上着を脱いで、ネクタイをゆるめながら私の隣に座った。


「スーツは疲れるな。俺、サラリーマンは無理だわ。」


ケイが大きく背伸びした。


「女の子だって慣れないドレスは結構疲れるよ。ヒールも高いしね。」


「やっぱり部屋着が一番だよな。」


そんな話をして、自然と沈黙が訪れた。
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