HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~
「悪い意味じゃないんだ。俺、ハルがマネージャーになってから変わったって言われてさ。」


ケイが恥ずかしそうに俯いた。


「‥演技とか歌とか‥表情まで変わったって。‥ハルの隣にいた方が、俺は人として伸びるんじゃないかって。」


「ケイ‥。」


「だけど‥。」


それまで希望に溢れていたケイの顔が急に曇った。


「メンバーには‥脱退のことは反対されてる。」


海斗くん、祐希くん、アキラくん、蓮くんの顔が浮かんだ。


「メンバーとは小学生の頃からずっと一緒だったから‥今さら脱退とかあり得ないって。誰か一人でも抜けることがあったら”解散“するって言われた。」


ケイが困った顔をして私を見た。
< 317 / 357 >

この作品をシェア

pagetop