HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~
「‥これから時間を掛けてメンバーを説得するつもりだから。ハルは余計な心配とかするなよ?」


ケイの手が私の頬に触れた。


「‥ハルは今の仕事を頑張れ。」


「ケイ‥。」


ケイの大きな手が私を優しく包み込む。


最後に軽くキスをして、私は自分の気持ちを上手に伝えることもできないまま‥。


ケイのマンションを後にして職場へ向かった。


‥このままでいいのかな。


ケイが【happiness】を脱退しちゃうなんて‥。


ケイにだけ辛い思いをさせてることを思うと‥胸が痛くて苦しくなった。
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