HAPPINESS！～幼なじみはアイドル～

私とケイの関係を聞き付けた報道陣に囲まれたこともあったし、同級生でも友達でもない人がインタビューで適当なことを応えていることもあった。


でも、なっちゃんの結婚式のときに会った同級生のみんなは沈黙を守ってくれているようで‥。


私はケイの言葉を信じて、テレビも週刊誌もインターネットも見ないようにしていた。


「春奈、大丈夫？」


そんな私を心配して、なっちゃんと悠ちゃんが新居に招いてくれた。


「うん、私は大丈夫。職場に迷惑を掛けたくないから、落ち着くまで休職させてもらうことにしたし‥。ケイの方が心配で‥。」


「‥アイツなら、大丈夫だよ。」


悠ちゃんが私の目を真っ直ぐ見て言った。


「春奈を守るためなら何でもするし、絶対に挫けないヤツだから。」


悠ちゃんはそう言って優しく微笑んだ。