HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~
「‥何ニヤニヤしてんの?」


私が頬杖をついていると、窓の方から声がした。


「‥ケイ!?」


驚いて窓を見ると、ケイがいつものように窓に手を掛けていた。


「び、ビックリしたぁ!!ケイ、仕事は?」


「ハルはいつも同じこと聞くんだな。俺より仕事の方が気になる?」


ケイは「よっ」と窓を越えて私の部屋に来た。


「だ、だってスケジュールがビッシリのアイドルが突然顔出したら‥誰だって驚くでしょ?」


私は改めてケイを見た。


きちんとセットされた茶髪。


愛嬌のある整った顔。


華奢なのにしっかりとした肩幅と大きな手。
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